さて、予告どおりと言いますか、物欲を抑えることができず、定額給付金の前借りで「Nikon Coolpix L100」ゲットしてしまいました。木曜の夜に届いたのですが、この週末で、やっと昼間の撮影ができましたので、僭越はありますが使ってみた感想をご報告します。
ちなみに申し上げると、私のデジタルカメラ遍歴はこれで4機種目となります。最初はFujiのCLIP-IT DS-10(30万画素)、2台目もFujiのFinePix 4800Z(200万画素)、3台目で古巣のNikonに戻ってCoolpix L3(500万画素)、そして今回のCoolpix L100(1000万画素)です。
まず、何故このカメラに惹かれたか…なのですが、(1)大きさ・カタチ、(2)15倍ズーム、(3)単3電池仕様。この3点に尽きます。
特筆すべきは15倍ズームでしょうか。35mm換算で28〜420mm!!新幹線ファンの皆さまにとっては、ナイスなスペックではないでしょうか?私も半分は新幹線の撮影を前提に考えていました。
15倍ってのは、かなり無理のある設計のように思えますが、まぁソコソコ撮れます。広角側のタル型は、電子的に補正できるため、問題無しです。望遠側はまぁこんなもんでしょうって感じです。驚くべきは、撮影後の画像処理でタル型補正しているのではなく、構えた時から液晶モニタ内で補正されているのです。
問題は電源なのですが、なんと仕様上、充電池が使えません!!マジです。
一体どういった理由でこんな仕様になったのか分かりませんが、許せることと許せないことってのがあります。Nikonさん、もう少し考えて製品企画をお願いします。古くからのNikonファンにとってはガッカリの仕様ですよ。
しかもカタログ上、小さな文字で「充電池には対応していません」と…。私はナントカ割り切って購入しましたが、後からその仕様に気が付く人もいるかもしれません。こんなんでいいんですか?
ちなみにネット上には事実上、充電池が使えているという情報はありますが、私はまだトライしていません。
肝心の画質は…小さなボディに大口径のレンズがついていて、レンズオバケのように見えるため、少々過度の期待をしてしまいがちですが、コンパクトカメラの域から外れていません。つまり一眼レフのような画質を期待してはいけないということです。同じNikonの一眼レフやP6000に比べると明らかに負けてます…。当たり前です。安いんですから。
発色は最近のデジタルカメラらしく自然な色を出していると思いますが、やはり少々無理のあるズーム比が災いしてか、シャープさには欠けています。パープルフリンジも大きめに出ます。しかし、価格比を考えると贅沢は言えません。もう言いません。私は26,800円で購入しました。
L100のアニキ分みたいな存在の、Coolpix P90って機種も比較対象として考えていたのですが、L100を選択して正解でした。P90と比較しても、1.5周りくらい小さく、一眼と比べると3周りくらい小さいのですが、これが持ち歩ける限界です。やっぱり、もう一眼レフなんて振り回す元気はありません…。なんとかカバンに入れられる限界のサイズってとこですね。これ以上デカイと専用ケースが必要になります。
手ブレ補正はキテます。天気が良ければ420mmで三脚不要です。
何が衝撃的だったかというと、この手ブレ補正ですね。「これって反則技じゃね?」ってくらいブレません。息を止めてシャッターを切る…そんな緊張感もなく、ドンピシャのが撮れるんです。技術の進歩ってのは凄いモンです。これじゃ人間が退化するワケです。
総合的に申し上げると、画質や細やかな設定を追求する方には一眼レフか、ハイエンドコンパクトを。私みたいなデカイ、重いのはムリって方には本機オススメです。機械オンチな方でもイケます。写真は好きだけど、カメラがメンド臭い…って方にもオススメです。
長くなりましたが、要するに私的には、かなりお気に入りの一台ってことです。
添付の写真はオリジナルのままです。
「新幹線Gallery」にもL100で撮影したものをアップしました。